「A rolling stone gathers no moss.」ってことわざがありますよね。日本語でいうと「転石苔(こけ)を生ぜず」っていうヤツなんですけど、アメリカとイギリスで全く逆の解釈になるんですよ! イギリスだと「ひとつのところにコケが生えるぐらいにじっと構えるぐらいじゃないとダメ」という意味。アメリカでは「コケが生えないように常に動かないとダメ」っていう意味です、確か。
今回の1枚はみんな大好き Level42 であります! 最近、木村カエラ が同名シングルを出したようですが別になんかアレだなんてことはないんだよね? これでヘタに木村カエラが「実はLevel42が大好きなんですよね」なんて言われたらなにかしらの気持ちの変化がありそうで・・
というわけでぼくが一番好きな曲、「WINGS OF LOVE」の12インチでございます。とりたてて紹介するまでもないくらいに有名な曲だし、いろんなDJがプレイしてますね。

前に書いた Atmosfearの記事- でも言及しましたが、Atmosfearの中心人物であるAndy Sojkaのプロデュース作です。当時、シャカタクとかlevel42とかそういう「美GM」系統が随分ともてはやされて、田中康夫の文章でもこういうものを聞きつつ首都高を流す、みたいな話がよく出てきます。「美GM」系統のお話はまた別の機会に詳しく書きます。かなりのものが埋もれていますので・・
しかしこのAndy Sojkaというひと、かなりぼくのツボをついてくるなー ドラムのビシャビシャ感とかシンセのトビ具合から音響エフェクトの使い方。それともともとギタリストだからなのか、カッティングギターのコーラスのかけ具合まで。モロ好みです。
で、↑で書いた「転石苔(こけ)を生ぜず」につながるんですが、この12インチはA面「U.S. MIX」、B面「UK DANCE FLOOR MIX」とわかれているんですね。
よくremixで同じ曲のナンタラmixってのが入ってるのはフツーのことですが、アメリカ/イギリスでmix違いってのが、ぼくが今まで見てきたものの中では「なんか珍しいな」と思ったわけです。そーでもないんですかね? こういうパターンって。
でもってこちらがB面。
「UK DANCE FLOOR MIX」とありますが、終盤のキーボードのソロがちょこちょこといじってあるぐらいで極端に構成をいじったりはしておりません。

けどこの「ちょこちょこいじってある」部分が大事なんでしょうね。絶妙なディレイをかけております。リリースされた1980年という時代的なもの(この時期のイギリスはレベルミュージックにヒジョーに目を向けられた時期で、パンクとともにレゲエ/ダブも好まれた)もあるかもだけど、イギリスのひとってやっぱディレイが好きなのね・・ たぶんですけど。
「絶妙なディレイ」とか「イギリスのひとってやっぱディレイが好きなのね」なんて書いて、「UK DANCE FLOOR MIX」の「created by」のクレジットを見たら妙に納得。Mark Lusardi じゃないですか!
このひとはCreation RebelとかDennis BovellなんかのUKルーツレゲエのエンジニアなんですよ。そりゃ「絶妙なディレイ」になるわけですな・・
Pop GroupとDennis Bovellの組み合わせを知った時にもスゲーなぁなんて思ってたんだけど、こういう「美GM」系統にくくられるようなUK JAZZ FUNKのひとたちとレゲエ関連のひとのカラミ合い/せめぎ合いなんてもの、もっとあるのかなぁ ビシャビシャのバシャバシャのジャズファンクなんて悪いわけないもんなぁ

