UK JAZZ FUNKの可能性がブリブリありそうだということで、心の琴線にふれたものをちょこちょこと買っている今日この頃。digもやりすぎるのはキケンです!
今回は前の記事の中でも「お気に入りでーす」なんつって書いていたMorrissey Mullenの佳作をご紹介します。
Morrissey Mulle(モリッシー・ミューレン)はsaxのDick MorrisseyとguitarのJim Mullenが組んだユニット。Jim Mullenといえば、かのブライアン・オーガーのオブリヴィオン・エクスプレスとかアヴェレージ・ホワイト・バンドなんかに参加していたギタリストで「ジャズロック」というプレ・プログレ時代から活躍していたひと。いっぽうのsaxのDick Morrisseyは同じくアヴェレージ・ホワイト・バンドへの参加とかIFというジャズロックのバンドをやってました。かなーり経歴の深いひとで60年代から活躍してたみたいですが、ぼくはあんまりよく分からない・・ 一応解説っぽいことを書いておきながら「分からない」とか書くのはどうかと思うけどホントに知らないのでスンマセン。たぶん凄腕スタジオミュージシャンなのでしょう・・ 知らない演奏者を「スタジオミュージシャンだよ」とうそぶくのはぼくの得意技なので、気をつけましょう!
さて、この作品なんですがいわゆるメロウなフュージョンという印象が否めません・・ 2曲を除いては。A1「Life on the wire」とA4「Come and get me」はカップリングされて12インチをきった楽曲。12インチっていう時点でもうディスコを意識していますから、それはもうよいわけですな。
「いい!」とか言ってそれでおわりだとあまりに素っ気ないので、一応どんなカンジかだけ。ヴォーカルはゲストでCarol Kenyonが参加しています。このひとは前にも書いたようにAtmosfearにも参加したひと。Roxy Musicにもコーラスで参加したりしていたようなので、ジャズロックとかプログレとかクロスオーバーとか新宿ディスクユニオンの上の階に行くひとにしてみれば定番のひとなのかもしれません。
で、音はといえば当然スラップベースとブラス系シンセとギターカッティングがからむ「バビロン系ブギー」なわけですが、楽曲のメロがすこぶるよいです。ヴォーカルもかなりうまいし。ジャズとかフュージョン畑のひとたちは演奏の基礎体力があるせいか、演奏のダイナミクスの付け方がすばらしいし、ピッチもあんまり狂いませんね。その反面、テクニカルな部分が先行してつまらないヤツもいっぱいあるんだけど・・ マジックがおこると大変な曲が生まれるのが分かってるだけにジャズ/フュージョン畑のひとがディスコにチャレンジしたやつはdigが難しい。
というわけでジャズ/フュージョン畑に埋もれたバビロンの発掘に役立てているのがこの本です。ほとんどディスクガイド的なものは参考にしたくないんだけど、ジャーマンロックとソフトロックとジャズ/フュージョン畑のバビロン系は使わざるを得ません! だってハズレってイヤじゃない!
「AORライトメロウ」や「角さん本」と同じシリーズで、50年代のUKジャズの名盤から90年代のアシッドジャズまで網羅されているこの本、個人的にはプログレ臭さに満ちた60年代後期から70年代、そしてバビロン系が埋もれている80年代あたりを参考にしております。ギターポップバンドだった時代にプログレしか聴かなかった自分が喜んできいていたソフトマシーン関係とかマイルス・デイビスの大所帯コンボでエレキギターを弾いていたジョン・マクラフリンのアメリカ進出以前の作品とか、今でも「おお、こんなんあったんだ」と思ったりするんだけど、そのあたりのひとたちがエレクトロニクスを駆使しだしたりして明らかにおかしい音色のシンセを使いだした80年代ものがやっぱ興味をそそられるなー
ちなみに。かなりの裏情報。
長野ですばらしい中古盤ショップだったWAVEをやってたおじさんが善光寺近くで中古盤屋をはじめた模様。未確認だけど近いうち捜索に向かいます! WAVE当時は横目に流していたバビロン系、かなり埋もれている予感がします・・

