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でもって内容なんですが、1曲目「Song for Che」(Charie Hadenのチェ・ゲバラに捧げた曲)から大友良英のオリジナル「Reducing agent」が「いかにも新宿ピットイン」といったカンジで、その後はあきらかに音響を通過したジャズといった趣きでおもしろかったです。ここでいう「音響を通過したジャズ」というのは音の配置とかカヒミのヴォーカルの使い方とかそういう「旧来のジャズにはなかった要素」という意味です。マイルスがポリリズムをジャズに持ち込んだときもみんな同じような感覚を覚えたんだろうなと勝手に思っていました。酔っ払って聞いてたので・・ そしてその音の配置という意味ではsachiko Mがとてもよかった! sachiko Mはもともとサンプラーを楽器として扱い、コラージュ的な作品を作ってきたのですが最近ではサンプラーに元々はいっているサイン波のみを使って演奏したりしています。で、今回もサイン波を出していて、その音色を言葉にするのはとても難しいんだけれども、「耳鳴り」のようなとても高い周波数の音、たぶん人間が音だと認識できるギリギリの周波数帯の音をヒュンヒュンと鳴らしていました。もちろん高周波に近い帯域なので、他の楽器の周波数帯とブチ当たることがない。リズム隊とかフロントの管楽器とはまた違うところで同じ世界を形作る。まさに背後霊みたいなもんでした。 で、これがすごくキモチよかった。生で聞いたらもっとキモチいいんだろうなぁ その昔、第二次世界大戦中のドイツではヒトラーが演説するときに、民衆の気分を高揚させるためにものすごい低周波を流していたという話を聞いたことがあります。科学的に低周波は人間の気持ちを高揚させることは証明されているようですが、高周波はぼくが感じたような気持ちよくなるような効果とかあるのでしょうか? --- このsachiko Mのsinewave演奏で思い出したのが、Wayne Shorterのbluenote作品である「super nova」というアルバムです。かのチック・コリアがドラムを叩いていたりするヘンなアルバムなんですが、ソニー・シャーロックというギタリストが「エコープレックス」というテープエコーをブリブリにかけてフレーズともいえない音を出しています。このソニー・シャーロックの演奏がまさにsachiko Mのやってることだなと思ったわけです。あとGil Evansなんかもそのケがありますね。「There comes a time」という作品がそうです。以前Crystalさんの「MADE IN JAPAN CLASSICS VOL.1」でもプレイされていた川崎遼がジミヘンばりにギターを弾いていて、個人的にもかなり好きなアルバムです。ここでもヨボヨボのギル・エヴァンス御大がARPとかで作ったヘンな音を出しています。ただそこがさすがだなと思ったのが、バンドの音のジャマを決してすることがないってことです。これはきっと元々ギル・エヴァンスがビッグバンドのアレンジャーであったからかもしれませんね。ちなみにギル・エヴァンスってすごい昔にナイキのCMのポスターに出てたことがあるのですのよ! --- というわけでなにげにジャズのお話でした。 ![]() |